【要旨】原子力発電を抜きにしてこれからの日本の将来を考えた時の経済、エネルギー保障などをどう考えるのかが重要であることは、原子力推進、反対を問わず共通の認識でなければならない。
その議論のされているなかで、本事故とは直接の関係のない内容の問題が議論の俎上にのっている。代表的なのは、
1 電気料金体制を見直し、全面自由化にすれば、脱原子力をしても、料金は下がる。
と述べている自由化をすれば本当に料金は下がるのだろうか。それに対する相応しい参考資料として、最近、公表された電中研の「電気料金の国際比較と変動要因の解明―主要国の電気料金を巡る事情を踏まえて」自由化による料金の動向が報告されている。要約すると、日本の電気料金一貫して下落傾向にあるのに反して、自由化した欧州各国の多くで恒常的に上昇していることが指摘されている。
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1.あいた口がふさがらない
あいた口がふさがらないとは、総理大臣まで務めた菅氏と鳩山氏のこと。この両氏のおかげでこの国がどれだけ混乱し、国益を失ってきたか。充分に報道・批判されてきたことではあるが、思い出すだけで不愉快極まりない。