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SEJ 日本のエネルギーを考える会


カテゴリ:     1970-1-1 9:00   閲覧 ()

将来のエネルギー計画が本年度見直しをされる予定ですが、安心、安全、安価の三要素を満たす事が条件とするなら、原子力発電は今回の事故でその要素の一つである安全を無くしたと考えるのが筋です。
今回の事故原因が天災地変の範疇で有り、予測出来なかったのかと言う事に関しては可能性は有るが低いという判断を東電が下と言う事です。今までいくつもの事故隠しや、問題の先送りをした連中には経産省、電力が居て、判断はここで行われています。メーカーに技術者として働いていて、SCCや熱疲労、エロージョン等の建設初期段階で解明されていない技術問題が発生した時にも、まあ暫くは大丈夫!という発想があり、顧問会でも教授は知らなかった事で。。と立場を守った事も事実です。
 自然エネルギーで原子力発電量を賄えるか?無理です。熱エネルギーの基本が解ってれば、こんな事は誰も考えません。菅首相を始めとした技術音痴の政界や、孫正義のような無知な人間が、自分の立場や金儲けで脱原発と騒ぎたてました。代替え案として、実現が不可能な自然エネルギーを増やすという定性的な話でも、大衆受けはしますからね。マスコミも大衆も、エネルギー問題が自分の生活や老後に影響するとは考えず、企業の海外移転や失業増加、高齢化で福祉国家なんて経済基盤が崩壊すれば絵空事だと気付かないほど無視ですからね。
何を言いたいか、それは原発は国策として必要です。但し、原発は事故を起こす可能性がハードシステムだけではなく、ヒューマンのプラント維持、運転という二つの重要な要素で安全はかろうじて維持されているのだという、40年前の東海1号、敦賀1号、福島1号段階の国、電力、メーカーの意識文化を取り戻す事が再稼働の原点と考えます。一番重要なのは、メーカーの安全に関する姿勢と技術者個々の拘りです。
電力は、標準設計を元にして建設総コストの削減をどんどんこの20年進めて来て、安全維持の為の研究開発や既存プラントの補修、改造工事を怠った事を反省し改めるべきです。そうでないと、このままの原子力業界に安全リスクを持つ原発を任せる訳にはいかないという思いも強くあります。
現状の延長線上で、原子力エネルギーを考えるのではなく、100%の安全確保を前提に発想を切り替え、安全の多重化にいくら金をかけても化石燃料よりは安いという発想を転換した上で、耐震、運転状態IVの事象想定を増やし、システムの対策を行うなら原発推進はあり得ると思います。
東電が、加害者でありながら補償問題に関して誠意が無い事が気になりますし、別問題ですが、破産申告をさせ会社更生法で現場だけを残し、トップは解雇して欲しいです。


【要約】


ダイアモンド氏は主張する
放射能の危険性と同時に、化石燃料の危険性も考えるべきです。二酸化炭素による地球温暖化はすでに、大きな被害をもたらすサイクロンなどの熱帯低気圧を増やしています。放射性廃棄物は地下深くに封じこめられますが、放出された二酸化炭素は200年間大気中にとどまるのです。
「いま一度、『現実的になろう』と言わせてください。原発事故や地震で文明が続く可能性がそこなわれることはありませんが、二酸化炭素は現代文明の行く末を左右しかねない問題なのです」

電気料金は上がる。いつまで続ける原子炉停止
東京電力は企業向けに電気料金の値上げすると報道されている。工場やオフィスビルなど大口電力需要企業向けの電力料金を4 月から平均17%値上げするという。続いて家庭の電力料金の値上げも必至である。
原発停止に伴う火力発電を炊き増している燃料費の増加である。原発の発電量を稼働率80%で運転できるものとし、火力発電で置き換えた場合の燃料費を試算して見た。
東電は約10,000 億円、関電は約6,200 億円、九電は約3500 億円、中部電は約2,200億円、東北電は約2,000 億円など巨額となる。


【要約】フランスは第一次石油危機を契機にエネルギーの自給を目指して原発の導入を図り、電力は原発と水力でほとんど全てを賄っています。エネルギー全体の自給率は50%前後であり今後もこの値を維持します。
ドイツもエネルギー自給を重要視していますが、原発は国際河川に面した内陸に作られており、原発にこれ以上頼れない状況です。メルケル首相の発言では、脱原発は織り込み済みであり、豊富な風力資源が期待できるので2030年頃にはなんとか脱原発を完了して、現状とほぼ同じ40%前後を自給することを目指していると言っています日本は平成22年に策定したエネルギー基本計画では、2030年には原子力の増設と自然エネルギーの大幅導入で現状の18%から36%までの増加を達成し、2000年半ばにはドイツ、フランス並みになる計画でした。ところが、新規増設をしない減原発や原発を止める脱原発が世論を賑わし、いつの間にかコストとかリスクとかベストミックスとか、天然ガス発電などに議論が移り、自給率は忘れられそうな勢いです。
ホルムズ海峡封鎖に続き、インドネシアも原油の輸出を停止すると言っています。天然ガスは石油と連動しています。欧州は問題ないが、日本韓国は大変なことに。原発の再起動を早めないと大変なこになります。危機管理能力はあるのか日本政府????


【要約】
 昨年3月11日に東北地方太平洋沖地震が発生し、その後来襲した大津波で福島原発事故が発生した。大津波が起因したとはいえ、なぜ我国の電力会社や規制当局が想定外と言われる津波を認識して安全を守れなかったのだろうか。
 筆者はその根本原因は日本の規制及び日本社会がその意図とは逆に電力会社に安全性を向上させないように作用しているためではないか、これらが電力会社の手足を縛り、身動きできないようにしているためではないかと考え始めている。これに対し、電力会社は電気事業法に守られているがゆえに現状に甘えているためではないかと考え始めている

22号 歴史から見た「万が一問題」と原子力


カテゴリ:  福島事故    2012-1-13 7:20   閲覧 (2710)
会員の皆様、昨年は原子力界にとって想像を絶する大変な年でした。民主党政権になって2年半。随所で国力の低下が感じられた一年でした。本年は、皆様方と協働して新しい展望が開けるよう一層精進していきたいと思います。皆様のご多幸とIOJの発展を心より祈念いたします。

1.原子力と自然エネルギー

現在、日本は色々な意味で岐路に立たされている。福島原発事故によって先鋭化した原発問題はその一つ。事故発生後10カ月を経て冷温停止状態に達したものの、現場における汚染水処理や環境放射能の除染といった課題は未処理のため不安は十分に解消されていない。このため反原発の“空気”がマスコミに醸成され国民の間で猛威を振っている。事故の悲惨さを考えれば仕方がないと思う反面、それが重大な国家の運命に関わっていると思うと複雑な思いである。しかし、福島原発事故に負けて誤った結論を出してはいけないのも事実。反原発の結論を急ぎたい勢力が活発な活動を展開している現在、時間が問題解決するのを、腕を拱(こまね)いて見ている状況ではない。国民一人一人が事実を知ってしっかり発言して行くこと、それが結局、福島だけでなく日本の将来のためでもある。

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21号  原子力発電は本当に危険か  


カテゴリ:  原子力安全    2011-12-22 10:19   閲覧 (4586)



【要約】
14mの津波高さを想定して設備を設計していなかったことで、東電の責任が問われていますが、想定高さをどうすればよかったのかなど津波対策、対応の責任問題は、国の調査委員会などの評価、結論に譲りますが、新潟大地震に見舞われた柏崎刈羽原子力発電所では、安全設備で損傷した例は無く、福島第一原子力発電所でも地震発生後、津波襲来までは設計どおりに機器は動いていたことから、耐震設計は十分に機能していたことは間違いないようです。
津波によって、非常用ディーゼル発電機、電源盤等が冠水し、燃料タンク等が流されましたが、原子炉建屋、タービン建屋などは、びくともしていませんでした。このことは、津波に対して主要建屋の防水、耐水対策をしっかり実施しておけば対応できるということを意味しています。外部電源の確保、津波に対する防水、耐水対策を既設の原子力発電所に実施していくことは難しいことではありません。すでに、米、仏、英国などでは、対応をとっています。
放射能汚染による人体への影響が心配されていますが、炉心が全て吹き飛んだチェルノブイリ事故でも、・・・・・

20号 わが国のエネルギーのこと 


カテゴリ:  エネルギー    2011-12-13 18:34   閲覧 (5113)


【要約】
何を売り物に出来るのかと言えば、国内に天然資源がない我が国では、高度技術で作られた、つまり付加価値の高い工業製品である自動車や、カメラ、精密工作機械、高級電子機器がその役を務めているのである。
では、外貨さえあればエネルギー原料が安くふんだんに入手できると思い込んでいいのだろうか?中進国とも発展途上国とも言われてきた国々、とくに、韓国、中国やインドをはじめとする国々が近年急速に力を伸ばしてきて、我が国の技術を追いかけて来ている。安かろう悪かろうから、安い上に製品の品質は格段に向上しつつあって、日本の産業製品は国際市場において苦戦を強いられている。つまり少々高価だが高品質でやってきた日本製品の先行きは必ずしも明るくはない。
製造業のコストのなかでエネルギー価格は重要である。これらの国々とのエネルギー原料の国際的入手競争は激烈を極めてきている。取り合いの結果、限りある石油やガスなどのエネルギー原料の価格は間違いなく高騰していく。そうなれば、我が国の製造産業は、よりエネルギー価格の安い・・・(M.O. 記)

19号 世田谷のラジウム事件の不思議 


カテゴリ:     2011-11-30 15:36   閲覧 (4782)


【要約】
一般の人が見付けた結果大騒ぎになって、アッという間に静かになり、その後何も聞こえてこない「世田谷のラジウム事件」の顛末は何故か合点がいかないのです。
中略
今回のラジウム事件を機会として規制値の妥当性の議論が国民的規模でなされることを期待するのは、福島第一原子力発電所の事故によって放出された放射性物質による汚染が遠隔地でも過剰に恐れられていることに関係しています。もしも、世田谷で見付かったラジウムの線量が全く問題がないとしたら、今大騒ぎしている量がどのような意味をもつのかと考えるべきだからです。もしも、冷静で合理的な議論がなされたうえで、国民の多く(過半数)が納得して放射線量についての規制値を大幅に緩和することが出来れば、次のように状況の大きな改善が実現します。
1)現在避難生活を余儀なくされている多くの人達は自宅 に帰ることが可能になり、避難生活に伴うストレスや苦痛から解放されます。
2)廃棄処分をせざるを得ないとされている多くの食料が 救われ、販売が可能になります。
3)農地の汚染、海洋の汚染が有ると言われている結果、滞っている農・漁業の急速な再興が可能になります。
4)さらに農・漁業における風評被害が無くなり、これ等 を職業としている方々への経済的な打撃が緩和されます。
5)各地で行われている土壌の除染作業に伴う生産性のない膨大な経費を、復興のための前向きの作業、生産性のある作業に振り向けることが出来ます。
6)放射線量の調査のために大変な量の労力が費やされ ています。これをもっと有用な仕事に振り向けるこ とが出来るようになります。実は、人が動くと必ず 費用が掛るので、その費用を節減する効果もあるの です.

18号 会員の声 反原発に傾いている娘への父からの手紙


カテゴリ:  原子力安全    2011-11-18 9:50   閲覧 (4157)
いわゆる原子力村の出身者ではなく、エネルギー多消費産業に身を置いた父からの言葉として聞いて貰いたい。

17号  会員の声 放射能『オバケ』騒動


カテゴリ:  原子力安全    2011-11-2 9:50   閲覧 (4391)


TPPオバケ
政治の世界ではTPP(環太平洋経済連携協定)に関して参加推進派と慎重派が「オバケ」という言葉を使って双方を牽制している。推進派は「反対派は事実でないことにおびえて、つまり『TPPのオバケ』をもとに不安をあおっている」と言い、慎重派は「推進派こそ、TPPが持つ本質を言わない、つまり『TPPそのものがオバケ』なのだ」と非難合戦して大騒ぎである。