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SEJ 日本のエネルギーを考える会

2011年3月11日14時過ぎに物凄い揺れを感じたので会社事務所でTVのスイッチを入れると東北各地の凄まじい地震による揺れが映っていた。その後、ヘリコプターからの映像で津波の第一波が海岸に近づき、陸上を這うように進んでいく映像が届けられた。福島原発でも14mの津波で1号機から3号機の原子炉建屋や周辺施設が水没する画像が映し出された。

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フランスの国防安全保障事務局(SGDSN)は「重大な原子力または放射線事故に係る国家対応計画」を発表した(2014年2月3日付)。フランスは国家対応計画をそれまで策定せず、地方レベルの対応にとどまっていた。しかし、日本の3・11福島第一原子力発電所事故を受け、原子力災害に対する国レベルの対応計画(ORSEC 計画)を初めて策定した。
それに呼応する形で、フランスの国有電力会社EDFは、福島の事故を教訓にして原子力事故即応部隊(FARN)を設立した。日本政府もこのような機関を創設することを検討したそうだが、地方自治体の権限との関係で断念したといわれている。むしろ電力事業者がまとまって東西2箇所でFARNのような緊急時対応の組織を作ることを検討したらよいのではないかと考える。

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1.はじめに

 池田信夫著の「原発『危険神話』の崩壊」(PHP新書)の帯に以下の文がある。「東京電力福島第一原子力発電所の事故は、原発について二つの神話を打ち砕いた。『安全神話』と 『危険神話』である。特に後者の放射能による健康被害は、従来の想定よりも小さかった。・・また放射能による発がんリスクを問題にするなら、タバコはもちろん、・・携帯電話も危険だという。・・・』ここでは“危険神話”の崩壊が強調されている。  一方、田原総一朗著の「日本人は原発とどうつきあうべきか」(PHP)の中に、元原子力設計者がこう述懐する一節がある。「・・完璧な『閉じ込め機能』などありえない。・・また閉じ込めるのが無理だとすれば、私は放射能が漏れ出てしまう可能性があること自体、容認できないのです。・・」この設計者は、“安全神話”の虚構を糾弾し原発を否定している。悲惨さを強調する気持ちはよく判るが、冷静にみると自分の感情を主観的に主張しているだけ。彼の発言には日本の将来という視点は微塵もない。

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【要約】

福島第一原発の事故から一年が経過しました。原子炉は冷温停止状態にあり、放射性物質の放出もほぼ止まっているといえども、避難を余儀なくされた周辺住民の帰還が本格化しているわけではありません。地域の除染などまだまだ遠い道のりです。
最近の報道の世論調査では、原子力の再稼働を容認するのが2割強、反対するのが3割程度で、残りの5割の人たちが態度を決めかねているとのことです。いまだにマスメディアの多くは脱原発に傾斜した記事を報じています。
このような状況のなかで、“この時期こそが正念場で、今後の我が国の百年への道を誤ってはならない”との強い思いで、我々IOJは声をあげ続けていかなければと意を固くしています。
詳しくは詳細をご覧ください


【要約】
 昨年3月11日に東北地方太平洋沖地震が発生し、その後来襲した大津波で福島原発事故が発生した。大津波が起因したとはいえ、なぜ我国の電力会社や規制当局が想定外と言われる津波を認識して安全を守れなかったのだろうか。
 筆者はその根本原因は日本の規制及び日本社会がその意図とは逆に電力会社に安全性を向上させないように作用しているためではないか、これらが電力会社の手足を縛り、身動きできないようにしているためではないかと考え始めている。これに対し、電力会社は電気事業法に守られているがゆえに現状に甘えているためではないかと考え始めている

22号 歴史から見た「万が一問題」と原子力


カテゴリ:  福島事故    2012-1-13 7:20   閲覧 (2944)
会員の皆様、昨年は原子力界にとって想像を絶する大変な年でした。民主党政権になって2年半。随所で国力の低下が感じられた一年でした。本年は、皆様方と協働して新しい展望が開けるよう一層精進していきたいと思います。皆様のご多幸とIOJの発展を心より祈念いたします。

1.原子力と自然エネルギー

現在、日本は色々な意味で岐路に立たされている。福島原発事故によって先鋭化した原発問題はその一つ。事故発生後10カ月を経て冷温停止状態に達したものの、現場における汚染水処理や環境放射能の除染といった課題は未処理のため不安は十分に解消されていない。このため反原発の“空気”がマスコミに醸成され国民の間で猛威を振っている。事故の悲惨さを考えれば仕方がないと思う反面、それが重大な国家の運命に関わっていると思うと複雑な思いである。しかし、福島原発事故に負けて誤った結論を出してはいけないのも事実。反原発の結論を急ぎたい勢力が活発な活動を展開している現在、時間が問題解決するのを、腕を拱(こまね)いて見ている状況ではない。国民一人一人が事実を知ってしっかり発言して行くこと、それが結局、福島だけでなく日本の将来のためでもある。

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10 号 超法規の思いつき政治で縮小国家に向かう 


カテゴリ:  福島事故    2011-8-6 16:58   閲覧 (2759)


【要約】
法規を超え、場当たりで、軽率に大衆に迎合した政局がらみだけの動きは法治国家の根幹に触れる恐れのある行動であり国民は総理の思い付きに完全に踊らされながら脱原発に傾斜している。産業の基幹である電力の供給不足の解消には、原子力発電所の再稼働が必須であることは衆目の一致するところではあるが、原子力発電の不安ばかりが煽られ、その道筋は全く見えてこない。それによる産業、雇用、生活への懸念材料ばかりだが、電力供給不足だけに問題が矮小化されている。今や日本の社会は持続不可能なことが見え見えの“自然エネルギー依存社会”に向かって国民経済が縮小し、急落しつつある。日本の将来のエネルギー確保の先行きを心底から憂慮する。

9号 自然エネルギー 基幹エネルギーになりうるのか 


カテゴリ:  福島事故    2011-8-4 15:10   閲覧 (1920)


【要約】
アポリアという言葉はあまり聞きなれないが、そもそもギリシャ語で、英語表記でAporia と書くが辞書にはでていない。意味は「行きづまり」、「解決の糸口がないこと」が原意で、「その主張はもっともらしいが、実は前提が矛盾しているので結局主張は行き詰ってしまうこと」とされる。再生エネルギー法案が国会で審議され出した今、太陽光発電や風力発電といった自然エネルギーの熱心な推進論者の主張は結局アポリアに終わるのではないか、尐なくとも基幹エネルギーになれるというような主張は、それこそアポリアに終わるのではないかと思われる

8号 風力発電を基幹エネルギーにするには 


カテゴリ:  福島事故    2011-7-19 15:20   閲覧 (1845)


【要約】
環境省が発表した平成23年3月の「再生エネルギー導入ポテンシャル報告書」によると、
風力発電を行うと陸上で2400万KW から28,300万KW 、洋上で0万KWから124,300万KWと条件により変わりますが、大きな電力が得られるとしています。
発電利用率を25%とすれば、陸上で525億Kwh〜6200億Kwh、洋上で0 KW〜27,221億Kwhに相当し、2005年の水力を除く全体の発電量9100億Kwh(火力発電5,900億Kwh 、原子力発電3,050億Kwh)を上回るものです。この様な潜在能力が有る風力発電を日本の基幹エネルギーにするためには、何が必要になるのか考えてみましょう。

7号  − 福島原発事故の特集(7) −歴史から学べる事 −脱原発ムードに思う−


カテゴリ:  福島事故    2011-7-17 15:30   閲覧 (2503)

1.津波は来る


今、歴史から学ばなかった事を誰よりも後悔しているのは、電力会社、政府、規制当局などの所属を問わず原子力発電に携わって来た関係者の方々だろうと思います。 歴史がきちんと警告を出していたにもかかわらず、それを甘く見て対策を後回しにしてしまった結果、これ程までの大事故にしてしまいました。

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