1. はじめに
トリウム溶融塩冷却炉は1950年代から米国、日本などで研究開発が進められてきたが、1970年代以降は軽水炉全盛となって、溶融塩炉は日陰の存在となった。
しかし溶融塩炉は材料の一部の問題が解決すれば、冷却材としての溶融塩は水よりも大幅に優れた特性(高熱容量、高融解潜熱、高熱伝導、高温での低蒸気圧特性、等々)を有すると言われ、最近、固有安全性を備えた次世代原子炉として、第4世代原子力システムの国際的枠組み(GIF)にも取り上げられ、溶融塩炉が再び脚光を浴びるようになってきた。
トリウム溶融塩冷却炉は1950年代から米国、日本などで研究開発が進められてきたが、1970年代以降は軽水炉全盛となって、溶融塩炉は日陰の存在となった。
しかし溶融塩炉は材料の一部の問題が解決すれば、冷却材としての溶融塩は水よりも大幅に優れた特性(高熱容量、高融解潜熱、高熱伝導、高温での低蒸気圧特性、等々)を有すると言われ、最近、固有安全性を備えた次世代原子炉として、第4世代原子力システムの国際的枠組み(GIF)にも取り上げられ、溶融塩炉が再び脚光を浴びるようになってきた。