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SEJ 日本のエネルギーを考える会

67号 ウィトゲンシュタインの哲学に学ぶ“無限問題”の解釈 −原子力の絶対安全とは −


カテゴリ:  原子力安全    2013-4-11 19:40   閲覧 (2466)

ウィトゲンシュタインに目から鱗が落ちるような“世界観”を教えてもらった。その一つは“無限大”をどう考えるかである。もう一つは、世界が事実から成り、事実は対象からなり、対象には性能規定的側面と仕様規定的側面があり、それを究明すれば新しい可能性を創造できるというものである。後者はすぐに規制の在り方や安全基準の根幹の妥当性を検証する手段を提供するが、ここでは前者について検討したい。
原子力が“絶対(安全)”という考えに執拗に悩まされる理由は、それが人知を超えた宇宙の根源であることと無限という概念が正しく理解されていないことにある。ここでは絶対と無限大は同根である。そして、現在の原子力の混迷は、マスコミが絶対を正しく理解していない点に起因する。それを分析するうえでウィトゲンシュタインの“論理哲学論考”はきわめて示唆的である


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